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2008年9月

2008年9月28日 (日)

第10回 内川・土居川まつりが開催されました。

『 水澄む川をみんなでつくろう 』 を合言葉に,第10回内川・土居川まつりが開催されました。

まつりは,
  川を愛する心を喚起するとともに、
   市民の交流と地域のコミュニティの輪を広げ、
   内川・土居川と共生する魅力ある堺のまちづくりを進めること 』
                                                                                           を目的としています。

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まつりでは,「Sakai検定」・「クイズS-1グランプリ」をはじめ,「環境などをテーマにした展示」・「模擬店」・「花市」・「手作りボートレース」・「イルカとの触れ合い」・「カヌー・葦船体験コーナー」などいろいろな催しが行われました。

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 花屋さんにもたくさんの人が

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 おいしそうな店が並んでいます。

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 なにしてんねん!?

 

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 たくさんの人が訪れていました。

 

 

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 大会本部前に置かれた

    水に浮くコンクリート

 

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 決勝レースをまえに,

 市民の皆さんにあいさつ

 

「手作りボートレース」で参加したメンバーも,楽しみながら市民とふれあい,
コンクリートの可能性や私たちの活動を,全身で伝えてくれていました。

 

Group HiRAC(拓)が,準優勝(2位)を獲得しました。

いよいよ,決勝レースです。

Group HiRAC(拓)のクルーは,三宅啓司さん・南雅勝さんの二人。
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Team Gi2のクルーは,樋口勝司さん・池上宗和さん・桜井雄貴さん・寺田直之さんの4人と
決定しました。

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決勝レースは,1000mの距離があり,新栄橋付近からスタートし,
まつりの会場がゴールとなりますので,スタート地点まで漕いで行く必要があります。
すなわち,2000m以上を漕ぎ抜く体力が必要となってきます。

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 決勝コース

 

私たちは,上位入賞と本来の目的であった
『レコンキスタへの思い(コンクリートに対する信頼回復)』を
皆さんに理解していただくための最善の方法を選択しました。
それは,スピードを追求した南・久原製作のGroup HiRAC(拓)艇が,
上位入賞の可能性にかけ,
Team Gi2(コンクリート製)に乗る4人の私たちの仲間が,
市民の皆さんに船腹に書いたメッセージを見て頂くことでした。

レース前,空からポツリポツリ。
怪しげな天気です。

そんな,心配を吹き飛ばすように,聞き覚えのある声が・・・。
それは,大会本部前で,決勝進出したチーム紹介のために待機している,
私たちグループの2艇からでした。
2艇がならび,ゆったりと浮かんでいたのです。

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 いつも全力で! いつも笑顔で!

           若きエースたち

 

  

 

私たちの紹介がアナウンスされたあとの,皆さんの拍手を聞いたとき,
思いの一部をとどけることができたんだと感じることができました。

紹介のあと,決勝レースに進出した9艇がスタート地点を目指します。
私たちは,ゴール付近でスタート地点にもう着いたかなと想像していました。

レースは,大会本部からの中継で始まりました。
『スタートしました。』
『新栄橋通過!』
『竜神橋通過!』
   ・
『まもなく,見えてきます。』

白地に,Group HiRAC(拓)と浮き上がった艇は,
確かに全力を尽くしていました。
羽根を折られた鳥のように,三宅さんのパドルは片方がとれています。
南・三宅の二人が,後から近づく艇を振り払うようにこぎ続けています。
『あと少しだ。』
『頑張れ!』
叫びに似た応援のなか,2位でゴールしました。 

全力を出した,私たちの仲間と3位になったチームには,心から賛辞を贈ります。 
 
その後,続々と各艇がゴールしています。
でも,Team Gi2 が現れません。

だいぶ遅れて,4人が懸命に漕いでいる艇が見えてきました。
ゴール寸前でもアピールを忘れず,市民の皆さんの拍手のもと,
Team Gi2のクルー達は,私たちのメッセージをとどけるという大役を果たしてくれました。

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 表彰式

 

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  真の1位を目指して!! 

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 賞金と今村さんからのカンパは,実行委員会に寄付させて頂きます。 

 
内川・土居川まつりの手作りボートレースへの参加は,今年で2回目です。
いろいろな参加者とふれあい,仕事とは違ったひとときを過ごすことができ,
メンバー達は楽しい思いをさせてもらっています。
一方,大会の運営については,日程が運動会と重なったり,台風の季節など
気になるところもあります。
市民参加のまつりがしらけないよう,またレースは演出をせず全力を出すことが,
美しさと相手への敬意であることについて,要望を出していきたいと痛感しました。
私たちも,なし得ることに全力をつくさない者は,参加させません。 

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               お世話になった,スタッフの方達と 

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  ちっちゃな応援団

 「お父さん,かっこよかったな」

 「うん」

 

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応援をしていただいた,多くの方に感謝いたします。

とくに,池上宗和さんご夫婦,板野弘さんご家族,中川哲朗さんご家族
さらに,池上陽一郎さん,細井孝さん,桜井雄貴さん,今村泰さん

ありがとうございました。    Photo

      Good Job !!!            Be ambitious !!!

手作りボートレース・予選 (第10回内川・土居川まつり)

第10回内川・土居川まつりの「手作りボートレース」に参加する艇は,
当初の13艇から3艇増えて16艇となりました。
 
レーススタート前に,参加者で写真を撮り,準備にとりかかりました。
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私たちのグループで出場した艇は事前に申請を完了している3艇。
コンクリートに対する信頼を回復するための活動を,
一般に知っていただくための取り組みの一貫として参加します。
 
KONGOU(設計者:BetonBond,コンセプト:凧をイメージし竹で骨組みをつくる)
拓      (設計者:南雅勝・久原知之,コンセプト:優勝できる軽量艇をつくる)
Gi2      (設計者:板野弘,コンセプト:鉄と水に浮くコンクリートにこだわる)
 
クルーは,強制的?に参加させられたメンバーの家族や知り合いを含め,
出場するからには最善をつくそうと誓い合いました。
 
予選第1組(Team Gi2)
カヌー屋さんや工業高校の学生があつまる,突破が困難な組です。
技術アドバイザーの池上陽一郎さんが艇長の,Team Gi2(ジィー・ジィー)。
艇長の『イッチ!ニィー!,イッチ!ニィー!』のかけ声と共に,
三宅係長の愛娘が懸命に水をかいだ結果,予選第1組で1位通過!
200mのコースは短いようで,長い道のり。
いろいろなアクシデントが起こりましたが,敗者復活戦に回ることなく,決勝まで休憩です。
(ありがたい)
 
艇長のガッツには,いままでの生き様をふくめて,あらためて感心させられました。 
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予選第1レース

 

 

 

かけ声でひっぱる,池上艇長

サポートは,三宅桃香さん 

 

予選第3組(KONGOU)
BetonBondが設計した艇で,配色の美しさは出場している艇の中ではピカイチです。
上位入賞の可能性が高かったのですが,乗りこなすにはテクニックが必要なため,
練習なしのクルーはスタート直後に手こずりました。
BetonBondは,新たな挑戦に燃えているようです。 
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予選第3レース

 

 

 

樋口勝二さん

中川夏希くん・中川哲朗さん

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予選第7レース

 

 

 

桜井雄貴さん

小林隆二さん

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予選第9レース

 

 

池上宗和さん

細井孝さん

 

 

予選第4組(拓)
優勝するにはどのような艇が必要なのかを追求するために,FRPで製作しました。
発泡スチロールで型を取り製作しましたが,FRPとの相性が悪いため,試行錯誤を繰り返し,
ようやく最良の方法を見つけ出しました。
予選で,昨年2位の艇に負け,敗者復活戦となる第6レースで決勝に進出しました。
 
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予選第4レース 

 

 

 

仲村春雄さん

南雅勝さん

 

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予選第6レース 

 

 

 

三宅啓司さん

仲村春雄さん 

 

 

ここで,昼食休憩。
14時30分の決勝に備え,ひと休み。

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 予選結果

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 Team Gi2(鉄屋さん)

 板野弘さん

 

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予選レースの動画です。

 予選第6レース

 予選第7レース

 予選第9レース

2008年9月22日 (月)

ミキサーが撤去されました。

今日はいよいよ,ミキサーを撤去する日になりました。

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ミキサーを撤去

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壁面を残し,本日作業終了

2008年9月21日 (日)

『 不退転 』

ボンド,ベトン・ボンド。
ある生コン会社(以下A社)は,特殊なコンクリートを出荷しています。
A社が存在するエリアは,久しぶりの大型物件でにぎわっています。
いま,出荷している物件は建築工事ですから,この特殊コンクリートは,建築基準法の制約を受けます。
A社は,来る日に備え,大臣認定の評価を受ける準備を進め,安定供給できる材料を選定して物件が確定する前に余裕を持って評価を受けました。
万全の体制を持って,この物件に望んだはずでした。
ところが,標準水中養生した材齢28日の圧縮強度が,指定強度に達成しないという事態が発生しました。
5つの生コン会社が納入したこの物件のコンクリートの受入検査は,従来と同様,現場代行試験業者によって実施されました。
5社中A社を含む2社で指定強度割れが発生し,1社は,指定強度には達成しているものの強度が低い状態が継続していた模様です。
一方,各社の自社管理では,指定強度を下回るデーターは発生していない様子です。
このため,施工者は,生コン会社と現場代行試験業者の検査設備の整備状態等を現場確認する等の調査を行いました。
調査の結果から,指定強度不足については,構造体からコアを採取し,コア強度を測定して躯体の強度を確認するとされました・・・。

一応,A社では一件落着(?)ムードとなりました。
 何故?
 A社の本音は,概ね次のとおりです。
 ① 代行業者の試験結果は,指定強度に対して90%程度であることから,日が経つにつれて          強度は発現するだろう
 ② 施工者も施主に対して,強度不足とはいえないだろうから生コン会社を支持するだろう

ここで,一つの疑問があります。
強度不足を受けたA社は,技術担当等部署が,施工者と折衝しました。
この折衝は,一時的ですが何とか凌いだようです。
技術担当部署の一人は,生コン製造のオペレーターの技量に不平・不満を抱いているとの噂があります。
A社は,強度不足が発生した案件について,全社をあげて要因抽出や再発防止等の施策をとることもせず,普段とおり出荷作業をおこなっています。

A社は,特殊コンクリートを製造するための工場体制を確立する機会を逸しました。
ときを経て,同じようなクレームを繰り返す恐れがあります。

この物件に納入した,ある会社のお話です。
A社同様,同じ物件に特殊コンクリートを納入していますが,現場代行試験結果は,5工場のうち,強度の平均値が最も高く,十分に品質管理していると評価できます。

この会社の技術責任者は,ボンドの友人です。

彼は,会社の体制が,自分の理想とかけ離れているため, “ 想い ” を伝えるために努力をしているようです(少し疲れ気味ですが)。

例えば, 『 面白くないから,ヤケ酒しに行こうよ 』 と 『 健康のため,明日から一緒にマラソンしようよ 』 という項目で人を勧誘する場合,どちらの方が簡単ですか?
また,体に良いのはどちらですか?
体に良いのは “ マラソン ” で,誘いやすいのは “ ヤケ酒 ” です。
つまり,一般に “ よい ” されている行為や事象は,実行する事がより困難なのです。
会社の体制創りは,咄嗟にできあがるのではなく,大変な時間と労力が掛かるのです。
しかし,やりとげなければならない事象です。
A社の体制は,取り付く島がありませんが,友人の会社の従業員たちは,“聴く耳”を確実に持っています。

友人へ
不退転の姿勢を貫いてください。
貴方の言動に,そして姿勢に“こころ”を動かされる人達が現れてきます。
理想の体制が出来上がる日は,すぐそばまで来ています。
 
                    時間の流れは,本当に不思議です。
                                by ベトン・ボンド

第10回 内川・土居川まつりに参加します。

昨年, 『 土木学会関西支部80周年記念行事のコンクリートカヌー大会 』 に出場し,
私たちの活動がコンクリートに携わる人々以外にも知られるようになってきました。
また,自然を破壊するというコンクリートに対する悪いイメージを払拭し,
理解を深めてもらうためにと 『 第9回 内川・土居川まつり 』 にも出場しました。
9月28日に開催される 『 第10回 内川・土居川まつり 』 のポスターには,
『 ユニーク賞 』 を獲得した,清水・源チームが,手づくりボートの部に掲載されています。

今年は,私たちの業界でも偽装問題が発覚し,
今まで以上にコンクリートへの信頼が失われる結果となりました。
思っている以上に傷は深く,どのような理屈や頭だけの運動だけでは,
世間の信頼を取り戻せるものではありません。

レコンキスタ(信頼回復)のために,市民や将来の若い力となる工業高校の生徒の前で,
今年も 『 内川・土居川まつり 』 に参加し,コンクリートの可能性と私たちの活動を披露します。Photo

Be ambitious !

心豊かで,あたまのやわらかい青年達よ!!      あるいは,顔だけが青年の若者たちよ!!
生活の糧としているコンクリート業界の成長のために,そしてその信頼回復のために,
力を出し惜しみすることは,やめようではありませんか!      

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2008年9月19日 (金)

強制練り2軸ミキサが現れました。

18日夜,九州南部沖を通過し,北東に進んでいる台風13号の影響で,時折小雨が降るなか,本日の解体作業が始まりました。

午前中で

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台風の影響で雨模様 

 

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ミキサーが現れました。

2008年9月18日 (木)

プラント計量室まで解体

今日は,朝から昨日に引き続きプラント解体の作業が開始されました。

15年前に建造された,軸組の強固なプラントは,重機の作業を手こずらせました。

午後5時前に,貯蔵室が落とされ作業を終了しました。

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2基の重機がお互いにサポート

 

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隣地を考慮し手前に倒す

 

 

 

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貯蔵室を解体

 

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計量室まで解体 

2008年9月17日 (水)

重機が到着。プラント解体を再開!

重機の変更のため,しばらく中断していた千代田のプラント解体が再開しました。

重機メーカーの人達が多数きて,重機を組み立て,午後2時すぎから解体を始めました。

ただ,強固なプラントは大きな重機にも抵抗しているように見えました。

今週中にはプラントの解体がほぼ終了します。

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 プラントの解体を再開 

 

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 強固なプラントに重機が苦戦

 

2008年9月15日 (月)

『 猜疑 』

ボンド,ベトン・ボンド。
先週は,お休みしましたから,久しぶりにペンを取る気分です。
蒸し暑さはまだありますが,日差しは穏やかになってきた今日この頃です。
“ 秋 ” という季節は,我々生コン業界では,やや忙しいときではないでしょうか。

それもそのはずで,我々の業界は,全国統一監査という行事があります。
これは,生コン工場の品質管理体制や製品品質を,自主的にお互いに照査しあうというイベント(不適切な表現かもしれません)です。
生コンは,様々な “規格基準類 ” で制約を受けています。
最も基本的な規格は,工業標準化法によって定められている JIS であり,これは,生コンの製品としての諸品質が,ある一定の不良率以下となるよう管理するための “ おきて ” です。
生コンについてのJISは,1953年11月に制定された JIS A 5308 で,幾重の改正を経て現存の形になっています。
この他,建築基準法に基づく建築工事では,JASS 5 という基準に,道路公団( 現在NEXCO ) が管理するコンクリート工事は,施工管理要領という基準に,それぞれ適合しなければなりません。

1990年代になると,品質保証という概念をシステム化した,ISOが導入されるようになりました。
JISは,工業製品を対象としていますが,このシステムは工業製品に限らず,サービス産業等にも適用することができます。
当初は,このISOを取得すると “外資系の金融機関から融資を受けやすくなる ” や “JISよりランクの高いシステムを獲得して差別化を図る ” 等のメリットがあると言われていました。

しかし,ISOを取得する生コン会社が増加し始めた頃,全国生コンクリート工業組合連合会は,ISOは取得や維持管理に莫大な費用がかかるといったデメリットを克服するために,先の全国統一監査基準に,ISOの要求事項が取り入れられました(1997年と記憶しています)。
このため,生コン会社は,それぞれの規格や基準類に適合するように対策を講じなければならなくなりました。

ここで,“ 規格 ” や “ 基準 ” について考えてみましょう。
“ 何故,これを考えるのか? ”ということですが,これらの規格類には,生コン製造や建設現場の視点から見て,理想の姿が描かれているとしか思えない項目が存在するからです。
もっとも,法律に代表される規格や基準は,すべて完全ではありません。
誤解や曲解を恐れずに発言しますが,例えば,現在の日本国憲法第9条には,国際紛争を放棄するために陸海軍の軍隊を持たないと明文化しています。
過去に日本が関わった国際紛争は,いずれも日本から宣戦布告をおこなっていたため,自分たちが始めなめれば紛争は起きないと考えたのは自然なことかもしれません。
しかし,国際紛争は,イラクに侵攻されたクウェートのように相手から仕掛けられて発生する場合もあります。
また,自衛隊は実質的は軍隊であり, “ 軍隊 ” という呼称を言い換えた存在です。

阪神大震災以降,耐震性を向上させるために,鉄筋比を高くした部位や,鉄筋間隔を小さく配筋した部位が大変多くなってきています。
しかしながら,設計側は,コンクリートの乾燥収縮をおさえるためにスランプの小さなコンクリートを発注します。
このため,実際の現場では,鉄筋間にコンクリートが充填しにくくなり,施工側は生コン工場に,荷卸時のコンクリートのスランプは規格上限となるように要請します(8~18㎝の場合,許容差は±2.5㎝です)。
例えば,生コン工場では,指定スランプ18㎝のコンクリートの注文を受け,荷卸時に試料を採取して試験した結果が18㎝である場合,指定どおりのスランプで出荷しているにもかかわらず,施工者から “ 生コンが固くて,打設しにくい ” と指摘されるケースが多々あります。
このように,建物の設計は,耐久性のあるコンクリート構造物を造るためだけのコンクリートの調合設計を最重要視していて,“施工性=つくりやすさ”という観点が極端に欠如しているように感じます。
設計は確かに重要です。
しかし,設計(計算)だけで建物が完成するのではなく,実際に施工(手で作って)して出来上がります。
つまり,優れた設計を持つコンクリートは,施工(打設)可能なものでなければなりません。
この両者が乖離したままでは,本当に耐久性の優れた建物を創ることはできないのではないでしょうか?
設計は理論的です。
一方,施工は実践的です。
両者がぶつかり合ったとき,設計は曲がることがなく,逆に施工が様々な対応しています。

これからは,生コンの品質や,優れた建物を造るための規格や基準を順守するだけでなく,そのものの作成に携われる人物や組織を輩出しなければなりません。
グループHiRACから,このような人物や組織が誕生することを願ってやみません。

集合住宅の住民で草刈をおこないました。
スコールのような大雨が降ったせいか,雑草がいつになく繁殖していましたが,きれいにする事が出来ました。 
 
 
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                              秋は,収穫の季節です。

   by ベトン・ボンド

2008年9月 6日 (土)

モノづくりの地,東大阪で第8回技術連絡会

第8回技術連絡会が,東大阪市にある『クリエイション・コア東大阪』で開催されました。 T2009090601

 

 

 

 

 アカデミーな建物でした。

 

9時より始まった連絡会は,溝淵兵庫大阪工場長の司会で進行され,岡澤堺臨海工場次長の開会の挨拶で幕を開けました。

ひきつづき,東大阪宇宙開発協同組合<SOHLA>理事長 今村博昭氏の挨拶をうけ,予定の発表と続きました。

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 挨拶される今村博昭理事長(左)

 特別講師の棚橋秀行専務理事

 

 

今回は,特別講師にお願いした,SOHLA専務理事 棚橋秀行氏よる
人工衛星プロジェクト~本命ミッションは人づくり! 』の講演を聞くことができました。
「でんき」も,モノをつくりあげてきた始まりや思いによって,電機であったり,電器としたり,電気と書くことや,「つくる」にも作る,造る,創るがあり,それぞれに意味があることをわかり易く説明されました。
また, 『ものづくりの基本は信頼であり,お客さんに 「これは,95%の仕上がりです。」 と言って納得するのか!完成度は100%でなければならない!人工衛星が故障したらそう簡単に修理に行けないんだ!』 と熱く話されました。
紹介された豊田自動織機の創業者豊田佐吉の言葉 『百忍千鍛』 (百を忍び千を鍛えれば事遂に全うす) は,われわれが常に教えられている 『辛抱できないものは,頑張れない』 と相通ずるところがありそうです。

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 人工衛星プロジェクト

 本命ミッションは人づくり!

 熱く語る,棚橋専務理事

 

 

工場の集積率が日本一の東大阪市のキャッチフレーズは,
                         『歯ブラシからロケットの部品まで
SOHLA の理念は,
                         『夢で始まり,情熱を結集し,こころ豊かな社会を創る

今回8回目にして,はじめて工場を飛び出しての技術連絡会。
視野を広げ,新たなエネルギーをもらうためには,外の空気を吸わなければならないと強く感じました。

池上技術アドバイザーの閉会の挨拶にもあったように,頭がいっぱいになり,新しい知恵が生まれる種が植えられた気がしました。

連絡会の閉会後,穏やかな人柄の今村理事長の案内で,クリエイション・コア東大阪(北館)に展示されている 『SOHLA-1(まいど1号)』 を見学しました。

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 今村理事長の説明を聞くメンバー

 

 

特別講演に先だって行われた発表内容は次の通りです。

1.高強度コンクリートの大臣認定について (小川技術課長 堺臨海)
  新しい範囲の大臣認定取得(経過と今後)について

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 今までの感謝と今後の協力を

 小川技術課長(堺臨海)

 

2.未知への挑戦-コンクリートカヌー大会参戦 (藤野技術課長 兵庫大阪)
  住友大阪技術連絡会(2008年12月7日)での発表内容を紹介

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 淡々と語る若きエース

 藤野技術課長(兵庫大阪)

 

3.レコンキスタ<Reconquista>-コンクリートの信頼回復に向けて (ベトン・ボンド)
  コンクリートに対する信頼を回復するための取り組みについて

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 同業者が失墜させた

       信頼の回復を!

 ベトン・ボンド

 

 

参加したメンバーは,連絡会後のミーティングで
『 信頼される完成度100%の製品を提供すること 』 を申し合わせ,解散しました。 

 

おっちゃんたちの夢! を聞きました。(まいど1号)

Sohla1  

Sohla3『おっちゃんたちの夢!
                                  宇宙へカウントダウン。』

プロジェクトが始まった7年前,大阪の製造業は不況,産業の空洞化,後継者不足等,元気がありませんでした。
そんなまちを元気にしよう!
若者が集まる魅力あるまちにしよう!
中小企業の有志が立ち上がり東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)を設立しました。
最初は,手探り状態でしたが,東大阪に開設されたクリエイション・コア東大阪に拠点を置き,
やがてその熱い想いがマスコミにも取り上げられ産学官連携に拡がり次第に若者が集まって
きました。
2003年度にはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から委託事業を受託し,
2007年度末まで研究を重ね,人工衛星開発1号機SOHLA-1は日本の宇宙開発を担う
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の絶大なる技術協力・支援のもと中小企業,学生が力を
合わせ製作完成し,20年度中にHⅡAロケット相乗りで種子島より打上げ予定です。
主ミッションは世界初!宇宙からの雷雲観測で,
打ち上げ成功後に 『まいど1号』 と命名される予定です。

2008年9月 4日 (木)

プラント解体は,午前中でしばらく中断

9時から始まった,プラント解体は怪物の顔をした重機が,あっけなく壁面を破壊し,感傷にひたるまもなく進められました。
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獲物をまつ,怪物

 

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計量室

 

 

 

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前面から解体

 

 

  

解体は重機の関係で,午前中で終了し,午後は場内の片付けとなりました。

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しばらく,この姿をさらすことになりそうです。

 

千代田の朝

朝,千代田に着くとスロープを上りながら,プラント越しに空を眺めるのが日課となりました。
今日の空は,うすいすじ雲をところどころに描いています。

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 千代田の朝 

 

 

今日はプラント解体の日。 準備はOK。

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雲が出てきました。

 

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あらためて千代田のある場所を,試験室の屋根からぐるっと眺めてみました。

作業は,騒音を考慮して9時開始予定です。

2008年9月 3日 (水)

風景が変わりました。

すっかり,風景が変わりました。
骨材を貯蔵していたコルゲートサイロや洗車設備が解体され,裏のマンションがすぐ近くに見えるようになりました。

C200809031  

 

 

 

 

 

風景が変わりました。 

C200809032

 

 

 

 

 

 

な~んか,はずかしい! 

C200809033

 

 

 

 

 

 

明日からプラント本体の解体です。

2008年9月 2日 (火)

知識は身を助く!!

7月27日(日),全国9か所の試験地において行われました,2008年度コンクリート診断士試験において,われわれのグループから合格者が出ました。
試験地大阪での合格率は,全国平均とおなじ15.9%でした。
この難関を,初挑戦で突破したのは,兵庫大阪・末吉信也出荷室長です。
引き続き,11月のコンクリート主任技士への挑戦を表明しました。

この結果に触発されたか?強要されたか?
兵庫大阪の溝淵工場長が,コンクリート技士の受験を宣言!
いつ試験があっても,大丈夫と豪語しています。

H200809021

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと・・・と感じていた,
イチローは,ワールド・ベースボール・クラシックでの優勝の時に,こどものようにハシャギ
北嶋浩介は,アテネに続く北京での金メダルに,涙し言葉を失いました。

身近に感じ,理解できました。

ひたすら,報われるかどうかわからない挑戦に,時を積み重ねた者たちだけが見せることのできる,価値ある一瞬です。

工場長のそのような表情を,クリスマスの頃にはきっと見ることができると信じています。

     Unicef

     

     Kataru2

     Kataru2

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