千代田の,回収水(上澄水)タンクを解体しました。
技術グループ設備チーム(南・久原)によるものです。
タンクは,水を抜いていましたが,安定性を欠いていたため解体することにしました。
2008年4月30日で,工場の稼働を停止し,近く解体を開始する千代田で,グループHiRACのメンバーが集まり,いままでの想い出を語り合いながら,コンクリートの信頼回復〔Reconquista〕への取り組みを誓い合いました。
10時すぎから集まったメンバーは,解体間近の千代田をそれぞれの想いで見渡していました。
昭和43年(1968年)10月に操業を始め,今年で40年を迎えたことになります。
大阪万博(EXPO70)時,吹田までコンクリートを納入したとの話を聞くと,今では考えられないことでビックリです。
以後,近畿自動車道・市庁舎・下水処理場など大型工事にかかわり,大阪府阪南地区では実力ある大型プラントとして信頼されてきました。
しかし,近年の建設業界を取り巻く景気低迷の影響と,近隣工場の活性化を目的として,千代田を閉鎖し,堺臨海に業務を統合することになったものです。
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11時から始まった,『コンクリートの信頼回復をめざす集い』では,焼き肉をほおばりながら,あちこちで和やかに議論が交わされていました。
堺市泉北ニュータウン三原台,鴨谷台に計画されているマンション工事の試験練りが9工場で実施されました。
今回は,杭工事のための3配合(σ91 24・27・30)でした。
共同納入工場数が多かったため,現場担当者は2チームに分かれ性状確認を行いました。
千代田工場では,12時40分開始され,13時20分無事終了しました。
3配合とも,目標スランプ±0㎝,目標空気量±0.2%と安定し,ワーカビリチーも良好でした。
供試体は15本採取し,材齢7・14・28・56・91日で強度試験を行います。
材齢91日強度は,現場担当者立ち会いで確認することになっています。
水セメント比指定の躯体用コンクリートの試験練りは,6月初旬に行うことになりました。
JIS工場に標準化されていない材料を使用させる『材料指定』問題は,17日阪南ブロック技術委員会が販売店と話し合い,是正を申し入れました。
結果は,20日16時30分から供納工場担当者を交え報告されます。
協同組合業務部ならびに技術部は,法令遵守・製品製造の基本理念を根底に顧客と話し合い,一方的な要求には理解を求める努力を惜しまないでもらいたいと強く要望するものです。
千代田工場において,午後より大阪兵庫生コンクリート工業組合のコンクリートの変形把握室内実験を実施しました。
阪神地区で主として使用されている骨材及び今後使用の増大が予想される骨材を選定し,コンクリートの変形性状の現状を室内実験により調査することを目的として,10工場が参加しておこなわれているものです。
千代田工場は,石灰石(粗骨材)を使用する工場として選定されました。
配合は,呼び強度は24~50N,スランプ12㎝・18㎝・フロー60㎝,混和剤は高性能AE減水剤・AE減水剤(高機能型)の組み合わせで10種類となりました。
午後2時から開始し,5時間経過した7時に終了しました。
ゴン太のひとり言
□ 高性能という名前で惑わされてきたけど,安定してきたな~・・・
□ AE減水剤(高機能型)は,不安定要素があるな。