ファイナルアンサー
雨の予報を裏切って,今日は夏色の空。
神戸空港の滑走路を眺めながら,かき氷を食べている。
目の前に拡がる大阪湾,そこは,モヤにかすみながらも生駒山系から臨海工業地帯 ,関西空港連絡橋 や関西国際空港,さらには淡路島 へと,久しぶりに輝く太陽のもとで,一大 パノラマを描いている。
建ち並ぶ高層ビルや湾岸を貫く高速道路,白い波を引きながら行き交う船。
人々が自然の中につくり上げてきた風景。
歴史の中で磨き上げられてきた景色に壮大な志や計画が見えてくる。
しかし,すべてに意味があったのだろうか?
ひと月に出発 22便,到着 23便合わせて 55便。
神戸地区の発展のために,市営空港として 2006年 2月16日開港されたが,ターミナルビルに立ってみて,いささか寂しい。
結果論,想定外・・・。 果たして,そうなのか?
これらの計画に希望は感じるが,人の知恵は見あたらない。
兵庫大阪社もこのような工事によって,生き延びてきた。
実のところ,今日は兵庫大阪社が関わってきた,地図に残る産物を見たくてやってきた。
神戸空港にはポートアイランドを通って神戸スカイブリッジという空港連絡橋を渡ることになる。
ポートアイランドは六甲アイランドと並ぶ人工島である。
ポートアイランドを一回りしながら,聞き慣れた大型倉庫や学校,次世代コンピュータ施設を見たが,廻りの敷地には建物が建つ気配はない。
しかし,これは神戸地区に限ったことではなく,大阪の臨海地区でも同様である。
生コン工業組合連合会から平成21年6月23日発表された,
「生コンクリート産業の構造改革の基本方針(案)」に構造改善事業の目標として,平成22年4月から 平成27年3月までの 5年間で,共同廃棄による工場削減を平成21年3月現在の3,911工場の30%にあたる1,200工場(1,173工場)と明記している。
このことから,協同組合や各企業は一層,生き残りをかけての様々な取り組みを計画し,確実に実行に移すことになる。
Group HiRAC の諸君
それぞれの協同組合で実施された集約化を除き,今までに3回の構造改善事業が行われてきたが,今回の取り組みが1番厳しいものになると想像している。
我々の業界が,また我々の組織がどのような航路を進むのかを見極め, 自らの守るべき者を守るために,惑わされない冷静な判断と的確な行動を取ろうではないか!
数年後,本当の評価が下される。
昨日行われた, 「みなとこうべ海上花火大会」 の写真が届いた。
業界再建のための計画が,闇に消えゆく打上げ花火ではなく,若い人々がモノづくりの喜びを感じることのできる灯りとなるよう,作成されるリーダーの方々にお願いしたい。
History will give us the final answer.
フーテンの熊