『 黒電話 』
ボンド,ベトン・ボンド。
近畿地方は,まだ梅雨は明けていないようですが,子供たちは “ 夏休み ” を迎えました。
ここ数回にわたり,大変固いお話が続きましたので,今回は夏休みのお話です。
皆さん,“ 黒電話 ” を覚えていますか ?
そうです。文字通り “ 黒い電話機 ” で,現在の電話機のようにFAX機能はもちろん,留守番機能さえもありません。ダイヤルと通話の機能しか持ち合わせていない電話機です。
ボンドの実家でも,20年くらい前まではこの黒電話でした。
今の多機能型電話機は,便利な機能のせいか電話線の他に,電源のためのコンセントが必要です。
懐かしい黒電話は,電源がなく電話線だけでした。
また,黒電話は消耗するような部品もなく故障することがなかったように感じます。
さて,子供たちは先週末から夏休みに突入しています。
そこで,海の日を含む連休を利用して子供達と故郷に帰省しました。
ちょうど1年ぶりの帰省となります。
このときの様子は,『 懐古 』 でも紹介させていただきました。
今回はその続編です。
昨年,いまも変わらない,おばあちゃんとおばあちゃんの家を紹介しました。
このとき,その写真がないことを惜しむ方の声を聞きました。
そんなことも手伝って,今回もまたおばあちゃんとおばあちゃんの家を訪れました。
おやっ ! この黒電話は,未だに故障することなく機能しています。
また,懐かしいモノがほかにもあります。
ボンドが幼少の頃から,壁に掛かっていた無名画家の静物画はいまもそのままです。
残念ながら,現在は稼動していませんが,おばあちゃんが内職で使用していた繊維用のトヨタ製ミシンもあります。
電源を入れた際に発する,重たい音はいまも耳に残っています。
ボンドの故郷は,繊維産業が盛んです。
また, トヨタは元々織機からスタートしました。
近年は,変化が激しい時代です。
家電製品等は 3ヶ月毎に新製品登場します。
例えば,DVDレコーダーはビデオデッキに変わって急速に普及しましたが,今ではブルーレイにその地位を奪われています。
また,価値観でさえも次々変化しています。
例えば,多くの国民から圧倒的な支持を受けた “小泉改革” は,当時の評価がいまは覆されているように思います。
このため,常に変化し続けることや新しいモノが重要視されがちですが,不変のモノも必ず存在します。
永遠不滅は不可能かもしれませんが,おばあちゃん と おばあちゃんの家は,さらに長生きしてほしいと強く願っています。
1年前,ボンドの実家のベランダからは,お城がのった山が見えたと報告しましたが現在の様子とお城の写真をご覧ください。
今や向かいの大きな家に阻まれていますが,・・・ かつては確かにそれが見えたのです。
いったい梅雨は何時になったら明けるのやら……。
東京の神田にて。
by べトン・ボンド