2009年2月21日 (土)

『 氏変更 』

ボンド,ベトン・ボンド。今週から,JIS A 5308 と関連規格のJIS改正についてです。
ある大臣の失態と現行政権の行方が盛んに報じられています。
ボンドは,ある方との会話であの大臣の失態を知りました(月曜日のことです)。
しばらくあわただしい日々が続いていましたがやっと落ち着き,大臣の記者会見をインターネットの動画で確認することできました。

先週,JIS改正情報をシリーズ化してお伝えすることを宣言しましたが,ようやくペンを取る余裕もできました。

今週は,所謂 “石” の規格 『 JIS A 5005  コンクリート用砕石及び砕砂 』 の改正について紹介させていただきます。

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第1回 JIS A 5005:2009 コンクリート用砕石及び砕砂

Jisa500520093  

 

粒の大きさ
 骨材製造の立場からみると,道路用砕石に類似した粒の区分が追加されますから,製造
しやすくなるかもしれません。
 一方,使う立場の私達生コン側にとっては,1部分不満があります。
 それは,これまで 砕石2015 と称して使っていたモノが,砕石 2010 に変わるからです。
 骨材製造業者が粒度調整用のふるい網を変更しなければ,粒度分布は変わりません。
 まるで,女性(砕石2015)が結婚(規格改正)して,(砕石2010)に苗字が変わるのと似て
います。性格すなわち中身(粒度分布)は変わりません。Jisa500520092_2

■ ふるい分け試験方法
 ふるい分け試験は,JIS A 1102 として規定されていますが,JIS A 5005 での微粒分を取り
除いて実施することは規定されていません。
 砕石・砕砂を製造するJIS表示認証取得工場には,洗い試験を終了した試料で,ふるい分け
試験を実施するよう検討しているところもあるようです。
 いずれにせよ,砕砂や砕石の粗粒率に与える影響を確認する必要があります。
 また,生コン工場も,工程の管理で実施する粗粒率について考察しなければならないかも
しれません。
 ある砕石・砕砂JIS表示認証取得工場のデータです。
Jisa500520091
 これによると,試験方法の違いは粗粒率に影響します。
 JIS A 5005 の方法では,粗粒率が大きくなります。
 ただし,砕砂の粒度分布が変更された訳ではなく,評価方法が変わっただけで,コンクリート
の配合設計に何の影響も及ぼしません。
 なお,工程の管理で実施する粗粒率は,試験の合理性等の観点から試験結果を補正する等,
工夫する必要があるかも知れません。

JIS改正について,一気に解説すると,大変長くなります。
見るほうも,あまりに長いと嫌になるだけですから,一旦休憩を取ります。
次週は,微粒分量と粒形判定実積率及び,具体的な対応についてお話します。

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『おいっ! 先週のナゾナゾの答えはないんかいな?』 by ろん毛のペルーボンド
『まぁ~た ひっぱっとうわ』                  by 尼西のトラ
『ほんまは知らんのや!』                  by Mr.ミッキー
『そんなんありましたっけぇ?』               by か細い声の沈黙の巨人
                            (新キャラクターです)

このコーナーはしばらく続きますから,1つずつに答えをいいますよ。
生コンJIS工場が,遵守しなければならない基準類の1つ目。
それは,平成17年3月30日 厚生労働省,農業水産省,経済産業省,国土交通省令第6号
日本工業規格への適合性の認証に関する省令』 です。
詳細は,新JISマーク認証の手引き(P129~P162)をご覧ください。

この省令が公布されたときの経済産業大臣は,冒頭の失態をさらしたあの大臣でした。

004085_m  

 

 

 いやな花粉の香りがただよう季節です。
    以外に敏感な粘膜の持ち主です。
             by ベトン・ボンド

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