『 地域格差 』
ボンド,ベトン・ボンド。
今日は,4月初旬に紹介した地方についてお話します。
みなさん,その “ 地方 ” を憶えていますか?
そうです。土木建築業を主体として生コン工場も運営している “ ゼネコン生コン ” の現状です。
さて,ガソリンは,本来の税に加えて道路特定財源を目的とした暫定税率が上乗されています。この措置は,1973年に起こった第一次オイルショックがきっかけとなりました。
当時は,省エネのために石油資源を節約し,石油の消費を抑制することを目的としていました。この税は,文字とおり “ 暫定 ” であるため,租税特別措置法という法律によって有効期限が定められています。
1993年には暫定税率の引上げと延長が国会で承認され,1998年と2003年にそれぞれ5年の延長が承認されました。1998年に延長された暫定税率は,期限を2008年3月31日までとされていました。
最近,石油高騰により,国会は,スムーズにこの税を延長することができず暫定税率は一時消滅しました。
このため,GW前に一時ガソリンが値下りしました。私たち一般市民にとってこの暫定税率廃止は,非常に喜ばしいことでした。
4月30日に一般財源として,再びガソリンが値上げとなったとき,非常に腹立たしい気持ちになりました。
ところが,例の “ 地方 ” では大変な事態に陥っていたのです。暫定税率が廃止に伴い,予算がつかなくなった地方では,道路工事計画等が一時中止されて,工事の入札がストップしました。
ゼネコン生コンは,公共工事の減少により,ただでさえ工事が少なかったところに入札停止ですから,大打撃を受けました。
生コンクリート協同組合が存在している地域のゼネコン生コンは,協同販売制度のため生コンの出荷があり収益があったようですが,土木建築業の業績がかなり悪化したため焼け石に水だったようです。
現在,この地方のゼネコン生コンは,大半が土木建築業も含めて廃業や企業売却を検討しています。
生コン製造は,今後,納入書に単位量の表示,計量印字記録の提出,スラッジの使用等に対応するため,場合によっては新たな設備の導入やさらなる人材育成をおこなう必要があります。
地方のゼネコン生コンが掛かる事態を迎えたことは,政治の責任だけとは思いませんが,生コン業界でも,格差は益々拡大する気がします。
土曜日,こどもの運動会を見学しました。足が速い子も遅い子も一生懸命に走る姿に大変感動しました。 - ベトン・ボンド -
夏季くん,大きくなったなぁ・・・